アステラス製薬 最高財務責任者(CFO)に前JDI社長の菊岡稔氏就任へ 法務担当と製薬技術担当を新設
公開日時 2022/02/09 04:50
アステラス製薬は2月8日、トップマネジメント体制を見直し、新たに最高財務責任者(CFO)に前ジャパンディスプレイ(JDI)社長の菊岡稔氏が3月1日付で就任すると発表した。菊岡氏は金融、化学およびエレクトロニクスをはじめとする様々な業界で経営統括・財務の主要なポストを歴任し、企業経営・統治における豊富な知識と経験を持つ。このほか経営体制の変更として、法務担当(GC)と製薬技術担当(CMfgO)を新たに設置することを公表した。
新設する法務担当(GC)には、現在法務の部門長を務め、ジェネラルカウンセルとして全社のビジネスサポートに貢献した Catherine Levitt氏 が4月1日付で就任する。全社的視点で法的リスクから会社の利益を守るジェネラルカウンセルとしての役割に加え、トップマネジメントとして経営における価値創造への積極的な関与を期待する。同氏は、法務の部門長も兼任する。
一方、製薬技術担当(CMfgO)には、現在、製薬技術本部長を務め、多様なモダリティに対応したChemistry, Manufacturing and Control研究および生産体制の構築に貢献した嶋秀樹氏が4月1日付で就任する。CMfgOはFocus Areaアプローチの進展に伴う多様なモダリティの製品化と安定供給実現に向けたケイパビリティの強化・拡充を目的に新設するもの。嶋氏は製薬技術本部長も兼任する。
このほか戦略実装担当(CBO)を解消し、その役割を経営戦略担当(CStO)に統合する。戦略の立案および実装の両方の役割を経営戦略担当(CStO)が担い、経営計画 2021の達成に向けたビジネスのより一層の推進を図る。同社の岡村直樹代表取締役副社長が経営戦略担当に就任する。