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小野薬品・17年度決算 オプジーボの再算定で製品売上は3.9%減 18年度は0%予想

公開日時 2018/05/11 03:50
小野薬品は5月10日、2018年3月期(17年度)決算を発表し、製品商品売上高は2059億円で、16年度に比べ3.9%減だった。業績をけん引する抗がん剤オプジーボが、17年2月に特例拡大再算定で薬価を50%引き下げられ、売上を138億円減らしたことが主因。18年度は、同剤が用法用量変化再算定などで薬価が23.8%引下げられ、売上もほぼ横ばいと見込んだことから、製品商品売上高は伸び率0.0%の2060億円を計画した。

オプジーボについては当初、特例拡大再算定や競合薬のキイトルーダ(MSD)の登場による通年の影響を見込み、740億円を計画していた。結果として17年度は、当初計画に折り込んでいなかった17年9月の胃がんの適応追加もあり、数量では45%も伸ばし、901億円。ただし、伸び率は13.3%減だった。

17年度製品商品売上高は、新薬の関節リウマチ治療薬オレンシアは22.0%増、SGLT-2阻害薬フォシーガは41.8%増とそれぞれ伸長したが、オプジーボのほか、主要な長期収載品の売上が二桁減となったこともあり、減収となった。売上全体ではオプジーボなどのロイヤルティ収入が254億円増の559億円あり、それにより7.0%の増収を確保。営業利益は、オプジーボ関連の研究開発費や営業経費がかさみ、16.0%減となった。
 
がん専門MR280人に増員
 
18年度の製品商品売上高予想は、オレンシア、フォシーガは引き続き二桁増だが、長期収載品の二桁減、そして用法用量変化再算定の適用を受けたオプジーボが数量増でも0.1%減の900億円としたことで、ほぼ横ばい。ただし、オプジーボについては、申請中の追加適応の売上は折り込んでいない。申請中のものには▽悪性胸膜中皮腫(17年12月申請)▽悪性黒色腫の術後補助療法(17年12月申請)▽腎細胞がんファーストライン/抗CTLA-4抗体イピリムマブとの併用(18年1月申請)――がある。同社は、今後の適応追加に備えて、がん専門MRを30人増やし280人にする計画だ。

ロイヤルティ収入は710億円を見込み、全体では5.8%の増収を計画。営業利益も研究開発費や営業経費の増を計画するも1.3%増を見込む。
 
【17年度連結業績 (前年同期比) 18年度予想(前年同期比)】
売上高 2618億3600万円(7.0%増) 2770億円(5.8%増)
営業利益 606億8400万円(16.0%減) 615億円(1.3%増)
親会社帰属純利益 502億8400万円(9.9%減) 505億円(0.4%増)
 
【17年度主要製品国内売上高(前年同期実績) 18年度予想、億円】
オプジーボ 901(1039)900
グラクティブ 274(294)260
オレンシア 141(116)165
オパルモン 144(170)105
リカルボン 109(113)95
フォシーガ 111(78)130
リバスタッチパッチ 89(89)90
イメンド/プロイメンド 99(99)105
カイプロリス 55(20)65
オノアクト 56(57)40
オノンカプセル 55(68)45
ステーブラ 41(48)35
パーサヒブ 34(2)55
オノンドライシロップ 33(41)25
フオイパン 29(38)-
キネダック 21(29)-
*いずれも仕切価格(出荷価格)ベースでの売上収益
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