NBI EGFR陽性非小細胞肺がん治療薬ジオトリフ錠発売 初の抗がん剤
公開日時 2014/05/08 03:51
日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)は5月7日、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能・再発非小細胞肺がんの治療薬としてジオトリフ錠(一般名:アファチニブマレイン酸塩)を発売したと発表した。同社としては初の抗がん剤。
日本では年間約10万人が新たに肺がんと診断され、年間約7万人が死亡する。肺がんのうち非小細胞肺がんは約9割で、EGFR遺伝子変異の患者は40%とされる。その推定患者数3万人のうち「手術不能、再発」の患者がこれらの治療薬の対象となる。
同剤は1日1回40mgを空腹時に経口投与する(患者の状態により適宜増減)。発売されるのはジオトリフ錠20mg、同錠30mg、同錠40mg、同錠50mg。薬価は次のとおり。
20㎎1錠 5,840.70円
30㎎1錠 8,547.40円
40㎎1錠 11,198.50円
50㎎1錠 12,760.00円
薬価決定時に中医協に提出された治療によると、ピークを10年後とし投与患者数6.9千人、販売金額232億円。
EGFR遺伝子変異陽性を標的とした非小細胞肺がん治療薬には、中外製薬のタルセバ(エルロチニブ塩酸塩)、アストラゼネカのイレッサ(ゲフィチニブ)があり、同剤はこれに続く3剤目。