アッヴィ 経口CGRP受容体拮抗薬・アトゲパント 成人の片頭痛発作の発症抑制で承認申請
公開日時 2025/03/25 04:50
アッヴィはこのほど、経口CGRP受容体拮抗薬・アトゲパントについて、成人の片頭痛発作の発症抑制で承認申請したと発表した。1日1回の経口投与で用いる。CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)とその受容体は、片頭痛の病態生理に関与する神経領域に発現する。片頭痛発作時にはCGRP濃度が上昇し、選択的CGRP受容体拮抗薬が片頭痛に臨床効果をもたらすことが研究により明らかになっている。
今回の申請は、慢性片頭痛と反復性片頭痛を有する成人患者を対象とした国内第2/3相臨床試験および国際共同第3相臨床試験のデータに基づく。
片頭痛の国内有病率(15歳以上)は8.4%。片頭痛の発症は日常生活に影響を及ぼすだけでなく、労働生産性の低下や社会的活動への制限が生じていることが報告されている。片頭痛は、特に30~40歳代の女性に多くみられ、有病率は30歳代女性では約20%、40歳代女性で約18%とされる。