リクシアナに「CTEPH患者における血栓・塞栓形成の抑制」の効能が追加へ 薬事審・第一部会が了承
公開日時 2025/02/03 04:49
厚生労働省の薬事審議会・医薬品第一部会は1月31日、第一三共の直接経口抗凝固薬・リクシアナ錠、同OD錠に「慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制」の効能追加を承認する方針であることを厚労省から報告を受け、了承した。2月中の正式承認が見込まれる。なお、今回承認可否に関する審議品目はなかった。
【報告品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
報告品目は医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査段階で承認して差し支えないとされ、部会では審議せず、報告のみでよいと判断されたもの。
▽リクシアナ錠15mg、同錠30mg、同錠60mg、同OD錠15mg、同OD錠30mg、同OD錠60mg(エドキサバントシル酸塩水和物、第一三共):「慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制」を効能・効果とする新効能医薬品。
経口FXa阻害剤。慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は十分な抗凝固療法を⾏っても溶けない器質化血栓により肺動脈が閉塞または狭窄することで、肺高血圧症になる疾患。生涯にわたる抗凝固療法が必要になる。「CTEPH患者における血栓・塞栓形成の抑制」の適応を持つ経口抗凝固薬はリクシアナが初となる。
新効能の用法・用量は、既存効能の「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」と同様で、「通常、成人には、以下の用量を1日1回経口投与する。体重60kg以下:30mg、体重60kg超:60mg。なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する」。
海外では、2024年10月現在、CTEPHに係る効能・効果で承認されている国又は地域はない。