キッセイ薬品は9月４日、米バイオテクノロジー企業・Rigel Pharmaceuticalsとの間で、急性骨髄性白血病治療薬・オルタシデニブの独占的開発・販売権取得に関する契約を締結したと発表した。契約に基づき、日本、韓国、台湾における独占的な開発権及び販売権を取得する。

オルタシデニブはIDH1を阻害することにより、IDH1遺伝子変異により引き起こされる幹細胞、前駆細胞の正常な分化の阻害や、腫瘍性形質転換の促進を抑制し、正常な細胞分化を回復させる。米国では2022年12月に「IDH1変異陽性の再発／難治性の急性骨髄性白血病」の適応で承認され、Rigel社が販売している。

キッセイ薬品は契約一時金などについて非開示としているが、2025年3月期連結業績予想には織り込んでいるという。同社は「契約締結により、希少疾病治療に対する取り組みを一層強化するとともに、本剤を急性骨髄性白血病に苦しむ患者さんに早期に提供することを目指す」としている。