協和キリン 急性白血病治療薬候補・ziftmenibで戦略的契約締結 米国以外の開発・薬事・販売担う
公開日時 2024/11/22 04:49
協和キリンは11月21日、米国のバイオ医薬品企業、Kura Oncologyとの間で、急性骨髄性白血病(AML)治療薬候補・ziftomenibの開発と販売について、グローバルでの戦略的提携契約を締結したと発表した。契約に基づき、米国では両社が共同で販売活動を行い、米国以外では協和キリンが開発・薬事・販売戦略の主導や販売を担う。
契約に基づき、協和キリンは契約一時金として3億3000万米ドル、再発・難治性 AML の単剤療法における上市時などのマイルストンに応じて最大4億2000万米ドルを支払う。また、固形がんに関するオプション権を含め、追加で 7億4100万米ドル、合計で最大11億6100万米ドルの開発、薬事および販売マイルストンを支払う可能性がある。なお、協和キリンの2024年12月期連結業績の計画に変更はない。
ziftomenibは、選択的経口メニン阻害剤。予後不良と関連するNPM1変異を有する再発・難治性 AMLを対象に、米FDAからbreakthrough therapy designation(BTD)を受けた最初の開発品。第2相臨床試験の症例登録は完了しており、2025年に新薬承認申請(NDA)を提出する予定としている。
協和キリンの藤井泰男常務執行役員CSOは「ziftomenibの導入により、協和キリンの既存の血液がん領域の製品ポートフォリオとパイプラインが補完され、血液がん患者さんの治療成績を改善する併用療法の開発がさらに広がる」とコメントしている。