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24年4~6月の国内医療薬市場 経口抗凝固薬・リクシアナが2位に 抗腫瘍薬は前年比0.8%増 IQVIA

公開日時 2024/08/21 04:51
IQVIAは8月20日、2024年第2四半期(4~6月)の国内医療用医薬品市場データを発表した。製品別にみると経口抗凝固薬・リクシアナが2位にランクされた。抗腫瘍剤や新型コロナ治療薬以外の医薬品がトップ2に入るのは、2021年第4四半期のタケキャブ(第1位)以来となる。また、上位10製品でみると、イグザレルトがランクアウトし、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセントが新たに5位にランクされた。薬効別でみると抗腫瘍薬が首位をキープしたが、前年比0.8%増とプラス成長で初めて1%を割った。

24年度第2四半期の国内市場は前年比0.8%増の2兆8169億1600万円となった。内訳は、病院が前年比1.6%増の1兆3488億800万円、開業医は1.6%減の4894億4900万円、薬局・その他は1.0%増の9786億6000万円だった。

◎薬効別 前年比0.8%増の「抗腫瘍剤」 薬価改定に伴う市場拡大再算定も影響か

薬効別でみると、トップの「抗腫瘍剤」は前年比0.8%増。20年第3四半期の前年比-1.5%に次ぐ伸び幅だった。プラス成長で1%を切ったのは初めて。IQVIAによると、「23年第2四半期は同年5月の新型コロナウイルス5類感染症移行に伴う受診再開による患者急増で高成長を記録したが、今期はその反動を受けた」と指摘。加えて、「同薬効の主力品の多くが2024年4月薬価改定で市場拡大再算定の対象となったたことも失速に影響した」と分析している。

薬効別の6位には漢方医薬品を含む「その他の治療を目的とする薬剤」がランクされた。漢方医薬品が24年4月薬価改定により価格が+12.6%上昇したことが影響したとみられる。このほか、「全身性抗ウイルス」は前年比8.5%減。また、「診断用検査試薬」はランク外となり、新型コロナウイルス感染症関連では治療薬、検査薬ともに減少した。

◎製品別 リクシアナが前年比13.8%増の379億5900万円で2位にランク

製品別にみると、リクシアナが前年比13.8%増の379億5900万円で2位にランクされた。上位1~2位の製品は、22年第1四半期からキイトルーダやオプジーボなどの抗腫瘍剤、ベクルリーやラゲブリオなど新型コロナ治療薬で独占状態となっていた。リクシアナのような抗腫瘍剤、新型コロナ治療薬以外の医薬品が上位に入るのは、2021年第4四半期でトップとなったタケキャブ以来。

なお、第1位は前年比18.1%増のキイトルーダで471億8300万円、第3位は前年比13.8%減のオプジーボで362億7900万円となった。また、5位にランクされたデュピクセントは前年比55.8%で大幅伸長となり、初のトップ10入りを果たした。逆に上位10製品の中からイグザレルトがランクアウトした。
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