原発性腋窩多汗症ラピフォート ワイプ剤の特性に好感
処方増意向は9割 第一選択薬の使用は5割弱に上る
公開日時 2024/02/01 00:00
2022年5月に原発性腋窩多汗症の治療薬としてラピフォートワイプ(一般名:グリコピロニウムトシル酸塩水和物)が発売された。原発性腋窩多汗症は基礎疾患がないにもかかわらず、腋窩(腋の下)に日常生活で支障を来たすような多くの汗をかく疾患である。原因ははっきりとは分かっていないが、腋窩の多汗という症状により、仕事や勉強などの社会生活に悪影響を及ぼすなどQOLの著しい低下を招くほか、精神的苦痛から対人関係をうまく築けなかったり、合併症としてうつ病などの精神疾患を患ったりするケースもある。原発性腋窩多汗症の薬物療法では長年、汗菅を閉塞させるはたらきのある塩化アルミニウム溶液の外用療法が行われてきたが、院内製剤であることから薬自体は保険適用外。また、外用療法では改善しないような重度の場合は、12年に保険...