多汗症治療薬 相次ぐ外用新薬で活性化
23年5月の患者数 2年前の2倍に ラピフォート発売で拡大
公開日時 2023/08/01 00:00
明らかな原因なしに、脇の下に過剰に汗をかく原発性腋窩多汗症。日常生活に支障を来し、精神的な苦痛も小さくない疾患だ。薬物療法の選択肢が極めて限られる中、近年、保険適用の初の外用薬として抗コリン薬が相次ぎ発売された。今年2月に改訂された日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、ファーストライン治療の一つに位置づけられている。そこで今回は、原発性腋窩多汗症の治療薬を取り上げ、いつものように調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方動向を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。なお、重度の原発性腋窩多汗症を適応とする注射薬のボトックス(A型ボツリヌス毒素)と、ファーストラインの一...