原発性腋窩多汗症薬エクロックゲル 処方医の6割超が「第一選択」 初の保険適応を追い風に
「効果が高く安全、患者の満足度も高い」とのコメント散見
公開日時 2022/05/01 00:00
原発性局所多汗症はガイドラインで「温熱や精神的負荷の有無いかんにかかわらず、日常生活に支障をきたすほどの大量の発汗を生じる状態」と定義される。特にわきの下(腋窩)に生じる場合を原発性腋窩多汗症と言い、腋窩から過剰な量の汗が出てしまう状態で、いわゆるワキガの原因となり、患者の精神的な苦痛は大きい。2020年11月発売のエクロックゲル(一般名:ソフピロニウム)は抗コリン剤に分類される原発性腋窩多汗症用の外用剤。神経伝達物質であるアセチルコリンはエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することにより、汗腺から発汗を誘発すると考えられており、同剤はムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制する。これまでに原発性腋窩多汗症の保険適応薬はなく、第一選択では塩化アルミニウム外用薬...