ギリアド・サイエンシズ 多剤耐性HIV-1感染症治療薬・シュンレンカを発売 年2回投与
公開日時 2023/09/14 04:48
ギリアド・サイエンシズは9月13日、多剤耐性HIV-1感染症治療薬・シュンレンカを発売した。シュンレンカは年2回投与のファースト・イン・クラスの長時間作用型HIVカプシド阻害薬。現在の治療法では適切にウイルス抑制ができない成人HIV陽性者に対する治療選択肢となる。
シュンレンカは既存の薬剤と異なり、ウイルスDNAの核内輸送や複製されたウイルスの集合及び放出等のウイルス複製に重要なHIV-1カプシドの機能を阻害することで抗ウイルス活性を示す。他の抗HIV薬との併用下で、シュンレンカ経口剤投与による2週間(3回)の負荷投与による本薬の曝露量の確保及び忍容性の確認後、シュンレンカ皮下注剤を6カ月ごとに投与する抗レトロウイルス療法に用いる。
同社のケネット・ブライスティング社長は、「私たちの目標は、日本および世界でのHIV流行を終結させること」とし、「初の年2回投与である長時間作用型注射剤のシュンレンカが、HIV治療環境を一変させ、HIV流行の終結につながると確信している」とコメントしている。