東和薬品は9月12日、新たな物流拠点として茨城県古河市に関東出荷センターを開設したと発表した。19日から関東甲信越地方に向けた出荷を始める。同社の物流拠点は４か所目で、今後見据える出荷量の増加に対応するとしている。

関東出荷センターはスズケン子会社エス・ディ・ロジの筑波物流センター内に開設した。広さ約7800平方メートルで、既存の東日本物流センター(山形市)の出荷量の約40％を収容できる規模。これまで東日本物流センターが担っていた静岡、新潟、長野、山梨４県全域と東京、埼玉、千葉、神奈川４都県の一部地域への出荷拠点となる。

同社は大阪、岡山、山形の３工場で年間140億錠の生産体制から175億錠への増産を掲げており、今秋にも山形工場に第三固形製剤棟の建屋が完成する見込み。増産により物流量の増加が見込まれるなかで、東日本物流センターと西日本物流センター（岡山県勝央町）、2021年9月に開設した関西出荷センター（神戸市）の３か所だった物流拠点に加え、新たに関東地区にも設けることで供給力の向上を図る。同社は「生産量を増やすことが第一優先の課題だが、加えて製品を届ける能力も整えることで医薬品の安定供給に寄与していきたい」としている。