東和薬品とTスクエアソリューションズ 社内外のデータ利活用で医薬品供給プロセスの効率化を促進
公開日時 2025/02/27 04:48
東和薬品とTスクエアソリューションズは2月26日、医薬品供給プロセスの更なる効率化に向けた取り組みを開始したと発表した。社内情報の共有強化を行い、年度や月単位の製造・販売・在庫・購買計画の⽴案や急激な市場変化に対する計画変更に際し、設定した判断軸ごとのシミュレーションを⾃動で実施する。また、社内にある製造・販売・在庫・購買計画や実績情報と、社外の定量・定性情報、さらに同社のMRが医療機関を訪問した際に収集した各種情報と最新技術を活⽤して、供給プロセスの効率化をより強化するというもの。
Tスクエアソリューションズは東和薬品とTISの合弁会社で、東和薬品の DX推進をシステム⾯から支援している。今回の取り組みでは、まず、製造・販売・在庫・購買計画や計画と実績の推移・差異、変更履歴等の管理情報、製品・原材料のリアルタイム在庫状況、製造設備の稼動状況など、増産・減産を含む供給判断に必要な情報を集約・可視化する。
その上で、製造・販売・在庫・購買計画の⽴案や市場の急激な変化に判断が求められた場合などで、あらかじめ設定した判断軸ごとのシミュレーションを⾃動で実施。これに基づく最適な計画を確定し、製造や供給を進めていくことで業務の効率化と最適化を促進するとした。
さらに、社外情報も利活⽤して、システム連携による供給プロセスの効率化を強化する。MES/LIMSや⽣産スケジューラなどの社内の関連システムと連携することで、判断から実⾏までの⾃動化や効率化を実現できるという。
同社は、「関係部署の主担当者との密な打合せや情報の収集・整理を通して、供給プロセスのあるべき姿の検討に加え、実業務の問題・課題などの実態の把握・整理とその真因の追求といった⽀援を⼀致団結して進めていく」と指摘。「これにより市場や会社からの要求と現場の課題に対して最適な仕組みの実現を目指す」と強調した。