UCB 抗てんかん薬・ブリーバラセタム、錠剤及び静注製剤を承認申請
公開日時 2023/08/01 04:48
ユーシービー(UCB)ジャパンは7月28日、新規の抗てんかん薬・ブリーバラセタムを承認申請したと発表した。申請した剤形は錠剤と静注製剤で、静注製剤は一時的に経口投与ができない患者の代替療法との位置付けとなる。てんかん患者の約3割は発作のコントロールができていないうえ、経口投与以外の経路で投与できる抗てんかん薬の数が限られているため、新たな治療選択肢が望まれている。
ブリーバラセタムの予定適応症は、錠剤は「てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)」、静注製剤は「てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)における一時的に経口投与ができない患者のブリーバラセタム経口製剤の代替療法」――。
ブリーバラセタムは、てんかん発作に関わるとされる脳内の神経終末にあるシナプス小胞タンパク2A(SV2A)に結合することにより作用を発揮すると考えられている。欧州をはじめ世界50カ国以上で、部分発作の治療薬として承認されている。海外製品名はBRIVIACT。
UCBジャパンが手掛ける抗てんかん薬にはイーケプラとビムパットがあり、ブリーバラセタムが承認されれば、これらに続く3剤目となる。