田辺三菱製薬 SGLT2阻害薬・カナグルでOD錠の剤形追加を申請
公開日時 2023/03/22 04:50
田辺三菱製薬は3月20日、自社創製のSGLT2阻害薬・カナグル錠100mg(一般名:カナグリフロジン水和物)について、口腔内崩壊錠(OD錠)の剤形追加を申請したと発表した。
OD錠は少量の水で錠剤が容易に崩壊することから、▽錠剤を飲み込むことが困難な嚥下機能が低下した患者、▽水分摂取に留意されている患者、▽高齢患者――にも服用が容易。さらに、口腔内の唾液により水なしでも服用できるため、場所にとらわれることなく規則正しく服用できる。同社は、「継続的な治療が必要な2型糖尿病や2型糖尿病を合併する慢性腎臓病のある人の利便性の向上と服薬継続が期待される」としている。
カナグリフロジンは、糖を尿から排泄させることによる血糖低下作用に加え、腎臓の糸球体内圧を低下させることなどにより、腎保護作用を示すものと推察されている。カナグルは日本で2014年7月に2型糖尿病治療薬として承認され、22年6月には、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病の適応を取得している。