新型コロナワクチン・ヌバキソビット初回免疫の年齢引下げなど議論へ 薬食審・第二部会を7月20日に開催
公開日時 2022/07/19 04:50
厚生労働省は7月20日に薬食審医薬品第二部会を開き、ノババックスが開発した武田薬品の新型コロナワクチン「ヌバキソビッド筋注」について、初回免疫の対象年齢を12歳まで引き下げる添付文書改訂を報告し、議論する。現在の投与対象は、18歳以上とされている。
同日は、塩野義製薬の新型コロナ治療薬候補・ゾコーバ錠の緊急承認を認めるか、薬事分科会と同部会との合同会議で公開で審議した後に、ヌバキソビッドについて非公開で議論する予定。
【議題】(カッコ内は一般名、申請企業名)
▽ヌバキソビッド筋注(組換えコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)ワクチン、武田薬品):初回免疫(1回目、2回目)の接種対象者に12歳~17歳を加える添付文書改訂を議論する。現在は18歳以上が対象。なお、現在は18歳以上の追加免疫(3回目)にも使えるが、12歳~17歳に対する追加免疫は今回議題にはなっていない。
ウイルス抗原(SARS-CoV-2スパイクタンパク)の遺伝子をもとに、昆虫細胞を用いて発現させた遺伝子組換えSARS-CoV-2スパイクタンパク質をナノ粒子化して製造されたワクチン。免疫の活性化を促進するため、アジュバントが添加されている。ウイルスタンパクをアジュバントとともに直接投与することで免疫応答を引き起こす。既存のファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製のワクチンとモダリティが異なる。