AZ ステファン・ヴォックスストラム社長が退任 欧州・カナダ統括のシニアバイスプレジデント就任へ
公開日時 2022/06/13 04:50
アストラゼネカは6月10日、ステファン・ヴォックスストラム社長が退任し、7月1日付でヨーロッパ・カナダ地域を統括するシニアバイスプレジデントに就任すると発表した。日本法人の社長人事は改めて発表する。
ヴォックスストラム社長は2018年1月に日本法人の代表取締役社長に就任。2025年までの中期経営計画に相当する「Japan Vision 2025」を打ち立てた。5月17日の記者会見では、22年に新薬3件を含む10件、24年までに37件の上市を目指す方針を表明し、「ナンバーワンになるチャンスが得られるのであれば、掴んでいきたい」と意欲をみせるなど、日本ビジネスの成長に大きく貢献した。
また、グローバル本社のオープン・イノベーションハブ「i2.JP」を2019年11月に立ち上げ、IT企業や薬局など200を超えるパートナーが参加するヘルスケア分野でエコシステムを構築した。
このほか製薬協の常任理事、欧州製薬団体連合会(EFPIA)の理事などを歴任している。日本市場への期待についてヴォックスストラム社長は、5月17日の記者会見で、「アストラゼネカは日本に非常にコミットしており、ポジティブに前向きに見ている。革新的新薬が生まれることをサポートするような薬価制度に期待する」と表明。「日本の環境が改善することは期待している。心配はしているが、ステイポジティブだ」と強調した。