スズケンとサンバイオ 再生医療等製品の流通管理で特許取得 投与後の患者フォローも可能に
公開日時 2022/05/10 04:50
スズケンとサンバイオは5月9日、両社が共同開発した再生医療等製品における流通管理・投与スケジュールサポートシステム「R-SAT」の特許を取得したと発表した。厚労省に承認申請したサンバイオの再生細胞薬「SB623」について、スズケンは上市後のメーカー物流・卸流通および製造業務における契約締結を予定しており、上市後は「R-SAT」を活用した製造・流通から患者への投与後のフォローまでのスケジュール管理を行う予定だ。
「R-SAT」を活用した流通モデルのイメージは、主治医が専用のWebサイトに患者IDを登録し、再生医療等製品の投与スケジュールを入力する。その情報に基づいて、製造業者が再生医療等製品の出荷業務を行う。その後、輸配送業者が温度ロガーや GPS による管理のもとで、トレーサビリティを確保しながら再生医療等製品を医療機関に配送する。また、投与後のフォローを行うことも可能で、これら一連の情報を関係者全員がクラウドで共有できる。
なお、スズケンは「R-SAT」を独自で展開する権利を有している。これにより再生医療等製品の上市を目指す製薬企業に対し、メーカー物流・卸流通、製造業務受託、さらに患者への投与後のフォローまでのスケジュール管理を総合的に提案・受託できる体制を整備する方針だ。