地域医療の再構築に必要な“カバーしあう”精神と既存の仕組みや固定観念に縛られない実行力
地域包括ケアシステム実現へのマイルストーン
公開日時 2022/01/01 00:00
少子高齢化を背景に医療・介護需要が増加しているのに対し、医療資源の不足や偏在が解消されていない地域は少なくない。ただ、それぞれの医療機関や地域の創意工夫で突破口を見いだし、地域医療のウィークポイントの解消に努めるケースもみられる。合理的な働き方の推進、高齢者救急医療、地域連携の再構築に取り組んだ3つの事例から、地域包括ケアシステム、とりわけ地域医療の立て直しに必要な視点や考え方を提示する。(富井和司)シフトではなくシェアでチーム医療の最適化図る勤務医の長時間労働を是正するため、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、原則として年間960時間以内に抑えなければならない。ある病院団体の調査では、医師の働き方改革により、救急医療や産科・小児科医療からの撤退、診療の縮小など「地域医療の崩壊...