沢井製薬は9月2日、狭心症治療薬ニコランジル錠 2.5mg｢サワイ｣について自主回収（クラスⅡ）すると公表した。安定性モニタリングにおいて、出荷後12か月の製剤均一性試験（含量均一性試験）で承認規格に適合しない結果が得られた。なお、有効期限内のその他のロットについては、参考品を用いて品質の確認を行い、承認規格に適合することを確認している。

同剤はメディサ新薬が製造販売元で、販売元は沢井製薬。自主回収の対象となる製品は、ニコランジル錠2.5mg｢サワイ｣（PTP100錠包装）のうち、製造番号がX20201 (使用期限＝2023年１月)とX20301 (同＝2023年2月)。

危惧される具体的な健康被害については、「本製品の含量均一性が承認規格から外れたが、含量や溶出試験等いずれも承認規格内であることを確認している」と強調。「安全性・有効性に大きな影響はなく、重篤な健康被害が発生する可能性は低いと考えている」としている。