バイエル薬品 経口抗凝固薬イグザレルトのドライシロップ発売 小児適応持つ唯一のNOAC
公開日時 2021/07/13 04:50
バイエル薬品は7月12日、経口抗凝固薬イグザレルトドライシロップ小児用(一般名:リバーロキサバン)を発売した。小児の静脈血栓塞栓症(VTE)に用いる。イグザレルトは小児適応を持つ唯一の非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)で、ドライシロップは新生児や乳幼児の服用にも適した製剤となる。
薬価は、ドライシロップ小児用51.7mg1瓶5308.30円、同小児用103.4mg1瓶9333.10 円。
小児のVTEに対する医師の認識や診断技術の向上により、VTEと診断される小児の患者数は増加傾向にある。小児における従来のVTE治療では、採血による定期的な凝固系のモニタリングに加え、薬物相互作用や食事の影響にも配慮が必要なことから、小児患者と介助者の負担軽減のために新たな治療選択肢が求められていた。
同社は、「採血による定期的な凝固系モニタリングが不要であり、併用薬剤や食事の制限が少ない新たな治療選択肢としてイグザレルトドライシロップをお届けすることを通じて、小児から高齢者まで、日本の幅広い年齢層の皆さまにより一層貢献していく」としている。