ノボ ノルディスク 初の経口GLP-1受容体作動薬リベルサスを発売
公開日時 2021/02/08 04:50
ノボ ノルディスク ファーマは2月5日、2型糖尿病を効能・効果とする初の経口GLP-1受容体作動薬・リベルサス錠3mg、同錠7mg、同錠14mg(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))を発売した。1日1回の経口投与で用いる。薬価は3mg1錠143.20円、7mg1錠334.20円、14mg1錠501.30円――。日本では経口血糖降下薬のジャヌビアなどを手掛けるMSDと共同販促する。
セマグルチドは生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログで、リベルサスはサルカプロザートナトリウム(SNAC)と呼ばれる吸収促進剤を含有した製剤。SNACは胃でのセマグルチドの吸収を促進することで、セマグルチドの生物学的利用能を高め、効果的な経口投与を可能にした。
同剤は、「服用後少なくとも30分は、飲食および他の薬剤の経口摂取を避ける」など複数の用法・用量のシバリがついた。ノボは、服用遵守の情報提供に注力する姿勢を示しており、医師だけでなく、薬剤師や栄養士にも情報提供して服用条件の徹底を求めていく方針。
添付文書の「用法および用量の注意」では、①1日のうちの最初の食事または飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠、7mg錠または14mg錠を1錠服用する、②服用時および服用後少なくとも30分は、飲食および他の薬剤の経口摂取を避けること。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない、③30分の絶食の後、飲食および他の薬剤の経口摂取を避ける――こととされている。このほか、14mgを投与する際は、7mg錠を2錠投与することを避けることや、投与を忘れた場合はその日は投与せず、翌日投与することなどが注意喚起されている。