製薬協 産学官連携で疾患統合データベースの構築・利活用へ
公開日時 2021/01/26 04:49
日本製薬工業協会(製薬協)らは1月25日、製薬協加盟7社と、国立高度専門医療研究センターのバイオバンク機能からなる「ナショナルセンター・バイオバンクネットワーク(NCBN)」が疾患別情報統合データベースの構築・利活用についての共同研究を開始すると発表した。データベースの構築・利活用についての共同研究について、日本医療研究開発機構(AMED)の産学官共同臨床情報利活用創薬プロジェクト(GAPFREE)に採択された。
NCBNが保有する臨床情報に付随した試料に対し、ゲノム・トランスクリプトーム・プロテオームなどの多層的オミックス解析を実施し、解析結果に検査値や画像データ等の臨床情報を突合させる仕組みとして、疾患別情報統合DBを産学官共同で構築する。
統合データベースの利活用で、疾患の理解を深めるとともに、バイオマーカーや創薬ターゲット探索を通じた革新的医薬品の創出、プレシジョンメディシンや予防・先制医療の早期実現を目指す。
参画する製薬企業は、旭化成ファーマ、アステラス製薬、エーザイ、小野薬品、田辺三菱製薬、第一三共、日本新薬の7社。参画機関は、ナショナルセンター・バイオバンクネットワーク(NCBN)および、国立国際医療研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立長寿医療研究センター、国立循環器病研究センター。研究開発予定期間は、2020年12月~25年3月。