新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、社会や経済に極めて大きなダメージを与えた優先度の高いアンメットメディカルニーズであり、世界中で新薬やワクチン開発が活発に行われている。英米ではワクチン投与も始まり、「コロナ禍の終わりの始まり」とも言われる。だが、アンメットメディカルニーズが存在する疾患はコロナだけでない。ミクス編集部が製薬企業72社の国内フェーズ２以降の開発品を集計したところ、20年12月15日時点で申請中のプロジェクト数（以下、品目数）は98品目となった。このうち、新有効成分含有医薬品は48品目、効能追加や小児用量などの追加は50品目だった。例年通り申請品はがん領域が最多だが、2021年にアトピー性皮膚炎、片頭痛、変形性関節症（OA）といったコモンディジーズに新たな治療選択肢...