田辺三菱製薬 カナダ子会社で新型コロナワクチンの第2/3相臨床試験開始
公開日時 2020/11/17 04:50
田辺三菱製薬は11月16日、連結子会社であるカナダ・メディカゴ社と英国グラクソスミスクライン(GSK)が共同で、11月12日に開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防を目指した植物由来のウイルス様粒子(Virus Like Particle)ワクチン(開発番号:MT-2766)に関する第2/3相臨床試験を開始したことを発表した。
第2相臨床試験の被験者は、カナダ・米国の18~64歳の男女健康人および65歳以上の高齢者600例。VLPワクチン3.75μgとGSK社のアジュバント(免疫増強剤)を併用し21日間隔で2回投与する。評価項目は、プラセボと比較した安全性と免疫原性。
第3相臨床試験の被験者は、北米、ラテンアメリカ、欧州等の計3万例。用法用量は、VLPワクチン3.75μgとGSK社のアジュバントを併用し21日間隔で2回投与する。評価項目は、プラセボと比較した発症予防に対する有効性と安全性。開始時期は2020年12月中を予定している。
田辺三菱製薬は、喫緊の社会課題であるCOVID-19の感染予防に、より一層貢献していくとしている。