ロシュD 新型コロナウイルス抗体を定量測定する研究用検査薬を発売 約18分で結果表示
公開日時 2020/10/22 04:50
ロシュ・ダイアグノスティックスは10月21日、同社の全自動免疫検査装置を用いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体を定量的に測定する研究用検査薬「Elecsys Anti-SARS-CoV-2 S RUO」を日本で発売した。
同試薬は、血清および血漿中の新型コロナウイルスのスパイク(S)タンパク質に対する抗体を、定量的に測定する研究用検査薬。同社の全自動免疫検査装置を用いて測定を行い、約18分で結果を表示できる。
コロナウイルスには表面に発現するタンパク質の突起(スパイク)があり、ワクチンの良好な標的となる。同試薬は、このSタンパク質に結合する抗体を定量的に測定するため、「ワクチン接種前の免疫状態の確認やワクチン接種後の免疫応答の定量測定などの使用が期待される」としている。
同試薬は9月18日にCEマーク対象地域で発売されている。CEマークは、EUで販売される指定製品に貼付を義務付けられる安全マークのこと。