エムスリー COVID-19肺炎AIと遠隔読影サービスの無償支援を拡大
公開日時 2020/10/01 04:50
エムスリーは9月30日、COVID-19肺炎AIと遠隔読影サービスの無償支援を拡大すると発表した。6月に利用希望施設の募集を開始し、すでに121施設への提供が確定している。今後は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行期を迎えるなど、長期化の様相を呈しており、これに対応したい考えだ。同社はまた、COVID-19重症化予測AIの開発にも着手した。必要な医療リソースを準備できる体制構築を支援し、患者の重篤化を防止したい考え。
同社は、「COVID-19肺炎画像解析プログラムAli-M3」(6月29日付で製造販売承認取得)をはじめとする画像診断支援AI、COVID-19判定における遠隔読影診断サービスを医療機関へ無償支援を行っている。すでに全国で1万検査の画像解析を行うなど実績も積んできた。今後はエムスリーのAIラボとNOBORIが提供するAIサービスを期間限定で無償提供する。エムスリーエッジサーバーを医療用画像管理システムであるPACSに接続することで、COVID-19肺炎AI等の画像診断支援AI、遠隔読影を利用できる。
◎COVID-19重症化予測AIの開発に着手
COVID-19重症化予測AIの開発は、兵庫県立大学、兵庫県立尼崎総合医療センターと共同で実施する。国内11施設のCTデータと臨床情報をもとに、新型コロナウイルス感染者の予後予測指標および予測モデルを作成し、検証する。なお、同プロジェクトは三井住友フィナンシャルグループからの支援で実施する。