エムスリーは7月11日、グループ会社のコスモテックを通じ、フランスの医療機器スタートアップのSensome社と資本業務提携契約を締結したと発表した。Sensome社は脳卒中治療における血栓除去手術（血栓摘出手術）をサポートするスマートガイドワイヤの開発を進めている。今回の業務提携により、コスモテックは日本での同社製品の独占販売権を獲得した。

Sensome社は2014年設立のスタートアップ企業で、センサーを用いた先端医療機器の開発製造を行っている。現在開発中のスマートガイドワイヤは、先端に微小なセンサーを備えており、脳卒中の原因である血栓の性状や構成をリアルタイムにモニタリングし、医師にデータ提供することで、より迅速で正確な血栓除去手術を可能にするものと期待されている。

コスモテックは、「この革新的なアプローチにより、脳卒中患者の術後回復促進や合併症リスク低減の可能性が期待できるとともに、本製品が脳卒中治療における医療技術の進歩に劇的な進展をもたらし、将来的には他の医療分野においても応用される可能性がある」としている。