協和キリン MR活動にデジタルプラットフォーム導入 コロナ禍における情報提供で社内議論も加速
公開日時 2020/09/17 04:52
協和キリンは9月16日、「オンラインコミュニケーションデイ」と称するWeb会議システムを通じたメディア懇談会を開催した。この中で同社は新型コロナウイルス感染症対策の取り組みを紹介。CSR推進部長の石丸弘一郎執行役員は、医療者への情報提供活動におけるデジタル活用の議論がコロナ禍で加速しているとの認識を強調した。また、医療機関側の訪問自粛要請があることから、MRは電話やメールによるアポイント取得に努める一方で、デジタルプラットフォームを通じ、リモートによる情報提供活動にも着手していることを明らかにした。
新型コロナ禍における施策として、営業本部は政府の緊急事態宣言下で在宅勤務を基本としながら事業継続に努めたと説明した。MR活動については緊急性の高い内容は電話やメールで対応、医療機関側から求めがあった場合は直接訪問するほか、資料送付やWeb面談での情報提供も行っていたと指摘。さらに在宅で製品研修を受講させるなどの対応も行ったとした。
◎石丸CSR推進部長「リアルとバーチャルの組み合わせが求められている」
石丸CSR推進部長は、コロナ以前から「これからの情報提供のあり方を全般的に見直そうという動きを進めていた」と述べた。その上でデジタルプラットフォームとして、エムスリーの「my MR君」を一部導入したことを明らかにした。新型コロナ禍のMR活動については、「病院からアポイントを求められることが多い」との認識を示しながら、MRは電話やメールで面談予約の活動も行っているとし、「リアルとバーチャルの組み合わせが求められている」との認識を示した。