日本セルヴィエとヤクルト 抗がん剤オニバイド 6月1日に発売
公開日時 2020/06/04 04:50
日本セルヴィエとヤクルト本社は、抗がん剤オニバイド点滴静注43mg(一般名:イリノテカン塩酸塩水和物)について、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵がんの効能・効果で6月1日から販売を開始した。日本セルヴィエが製造販売及び流通を行い、ヤクルト本社がプロモーション活動を行う。スズケングループがメーカー物流から卸流通までの一社流通を受託している。
同剤はイリノテカンをポリエチレングリコールで修飾したリポソーム製剤。イリノテカンをリポソームに封入することで時間をかけて徐々に薬剤を放出し、より長く腫瘍組織に働きかけることが特徴のひとつとなる。イリノテカンはI型トポイソメラーゼを阻害することで、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
同剤はフルオロウラシル及びレボホリナートと併用して用いる。薬価は43mg10mL1瓶 12万8131円。
【訂正】下線部を修正しました。(6月4日14時30分)