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持田製薬・20年3月期決算 営業利益2桁減の減収減益 疼痛薬・トラムセットの減収響く

公開日時 2020/05/18 04:51
持田製薬は5月15日、2020年3月期の連結業績について、売上高が前年度比7.2%減の1017億9900万円、営業利益が16.8%減の88億700万円の減収減益だったと発表した。主力品だった疼痛薬・トラムセットが後発品の参入が影響し、65%減の71億円に落ち込んだことが響いた。このほか、高脂血症治療薬・エパデールやCa拮抗薬・アテレックなどの長期収載品が2桁減となるなど、薬価制度改革や後発品使用促進の影響を受け、減収となった。重点領域に位置付けた消化器領域の3製品(リアルダ、グーフィス、モビコール)は伸長したが、減収を吸収しきれなかった。

◎グーフィスが173%、モビコールが454%増と業績牽引

トラムセットの65%減(71億円)に加え、これまで業績を支えてきたエパデールは16%減(121億円)、アテレックは16%減(45億円)、子宮内膜症・子宮腺筋症治療薬・ディナゲストも15%減(16億円)となり、この減収が響いた。

一方で、重点領域に位置付けた消化器領域では潰瘍性大腸炎治療薬・リアルダが32%伸び、90億円を売上げた。慢性便秘症治療薬のグーフィスは173%増(37億円)、モビコールは454%増(18億円)と伸長した。このほか、抗うつ薬・レクサプロ(自社販売と田辺三菱製薬への販売の合算)が10%増の165億円と好調。後発品も18%増の233億円だった。

◎21年3月期も2桁減収見通し 消化器領域の伸びに期待

2021年3月期は売上高前年同期比0.2%増の1020億円とほぼ横ばいと計画する。営業利益は78億円で11.4%減と、20年3月期に続く2桁減益を見込む。親会社帰属純利益58億円(同26.1%減)。

トラムセットの売上高は40%減の43億円とする一方で、グーフィスは68%増の63億円、モビコールは54%増の28億円と見込み、消化器領域に期待を寄せる。

5月25日には、富士薬品と共同開発を行ってきた尿酸排泄促進薬・ユリスを発売予定。同剤については、流通を持田製薬が担当し、情報提供活動は、持田製薬と富士薬品が共同で行う。初年度は6億円の売り上げを見込む。同社では、次の新薬を投入するため、研究開発投資を積極的に進めたい考え。

【19年度連結業績(前年同期比) 20年度予想(前年同期比)】

売上高 1017億9900万円(7.2%減) 1020億円(0.2%増)
営業利益 88億700万円(16.8%減) 78億円(11.4%減)
親会社帰属純利益 45億9800万円(45.5%減) 58億円(26.1%増)

【19年度主要製品国内売上高(前年同期実績) 20年度予想、億円】
レクサプロ 165(150)151
エパデール 121(145)101
リアルダ 90(68)113
トラムセット 71(202)43
アテレック 45(54)36
グーフィス 37(13)63
ドキシル 28(27)25
トレプロスト 19(17)19
モビコール 18(3)28
ディナゲスト 16(18)17
ヘパリンNa 14(15)13
アラセナ-A 11(12)9
フロリード 10(10)10
ベセルナ 10(10)9
ミラクリッド 9(10)8
後発品 233(197)253

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