エムスリー 新型コロナで聖マリ医大病院と無償の遠隔画像診断支援サービスをスタート
公開日時 2020/04/01 04:50
エムスリーは3月31日、聖マリアンナ医科大学病院と協力し、新型コロナウイルス感染疑い症例の遠隔画像診断支援サービスを無償で開始すると発表した。聖マリ医大病院が読影体制を構築・提供するもので、m3.comの特設ページから送付された胸部CT検査画像を協力医師が判定する。なお、このプロジェクトは、アリババグループ、NOBORI、エムスリーが共同支援する。
エムスリーは医療従事者向け情報サイトm3.comに新型コロナウイルス特設ページを設けた。ここから新型コロナウイルス感染疑い症例の匿名化済み胸部CT検査画像(肺野条件)を受付ける。検査データはセキュアな通信環境下で聖マリ医大病院の協力医師が読影を行い、判定する。判定結果については、同Webページを通じ、確認できるようになっている。
新型コロナウイルスの感染拡大は懸念される中で、新型肺炎の診断においてはPCR検査のほか、臨床症状、検査データ、画像所見も重要となる。今回の共同プロジェクトでは、画像所見の有効活用に主眼をあて、聖マリ医科大学の放射線部門や救命救急センター等のスタッフの協力を得て、感染拡大の早期収束を目指し、無償のサービス提供を開始した。
◎アリババグループ、NOBORIとの共同支援プロジェクト
同プロジェクトには、アリババグループのデータインテリジェンスの中核を担うアリババクラウド、同グループの先端技術研究機関であるアリババDAMOアカデミー、さらに同グループのヘルスケア・プラットフォームであるアリババヘルスが協力する。このほか、医療情報クラウドサービスを提供するNOBORI(本社・東京都港区)とエムスリーが支援する。