ヴィーブ 抗HIV薬ドウベイト配合錠を発売 初の未治療患者の2剤レジメン製剤
公開日時 2020/02/03 04:50
ヴィーブヘルスケアは1月31日、新規の抗HIV薬ドウベイト配合錠(一般名:ドルテグラビルナトリウム/ラミブジン)を発売した。既存の抗HIV薬と同じく、14日処方制限の対象外となる。流通・販売は既存のヴィーブ製品と同様、グラクソ・スミスクライン(GSK)が行う。
インテグラーゼ阻害薬のドルテグラビル50mgと、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)のラミブジン300mgを含有する1日1回投与の2剤レジメン製剤。既承認のトリーメク配合錠はドルテグラビル、ラミブジン、NRTIのアバカビル硫酸塩の3成分含有製剤だが、このうちアバカビルを除いたのがドウベイト配合錠となる。
既治療成人患者に対する2剤レジメン製剤はあるが、未治療患者に対する2剤レジメン製剤として承認を取得したのはドウベイトが初めて。
薬価は1錠4814.70円(1日薬価:4814.70円)。通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、1回1錠を食事の有無に関わらず1日1回経口投与して用いる。
ヴィーブは英GSKと米ファイザーによって2009年に設立された抗HIV薬に特化したスペシャリティファーマ。12年10月に塩野義製薬が10%の持ち分を取得した。ヴィーブは、「どの会社よりもHIV/AIDSについてより深い、幅広い関心を持つことで、新たなアプローチで効果的な新規のHIV治療薬を提供し、HIVの影響を受けているコミュニティを支援する」としている。