JCR 再生医療等製品テムセル 表皮水疱症の効能追加申請を取り下げ
公開日時 2019/09/20 03:50
JCRファーマは9月19日、再生医療等製品テムセルHS注(一般名:ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞)の皮下投与による表皮水疱症に対する効能追加の承認申請を一旦取り下げたと発表した。当局と協議を重ねた結果、「同適応症に対する有効性をより明確に示す必要があると当社で判断した」としている。3月に承認申請していた。
同社広報部は本誌取材に、「当社としての開発方針をできるだけ早く決める」とし、静脈内投与による治療法を含めて検討していく考えを示した。
表皮水疱症は四肢末梢や大関節部などの部位に、軽微な外力により水疱や潰瘍が生じる遺伝性の重篤な希少疾病で、新たな治療法の開発が望まれている。同製品は18年10月に厚労省から、「表皮水疱症における潰瘍」に対する希少疾病用再生医療等製品の指定を受けている。