MR活動の「委縮」は企業としての危険信号
公開日時 2019/08/31 00:00
編集長沼田佳之厚労省の販売情報提供活動ガイドライン(GL)が4月に施行されて以降、MR活動にちょっとした変化が見られる。取材を通じ、「多くのMRの活動が委縮している」との声を医療関係者から聞くことが増えた。GLでは、医療者との口頭でのやりとりを含めて業務記録に記載する。このためMRが医療者からの質問を警戒し、総じて議論が深まらないのだという。こうした及び腰の対応に医療者も戸惑いを隠せない。その原因は企業側がMRに行う販売情報提供活動GLの研修にあると感じる。むしろ、MRは医療者側の声に耳を傾ける活動を学ぶ絶妙なタイミングと捉えるべきだ。医療者や地域医療が求めるMR像への転換をはかる好機を逃してはならない。製薬各社のGL対応を取材しているが、ここにきて企業ごとにGLの対応や認識の違いが見え始め...