【19年1月リスト 短期連載2】アトピー性皮膚炎 JAK阻害薬、経口剤のほか外用剤でも開発
公開日時 2019/02/13 05:00
■既存治療で効果不十分例にアトピー性皮膚炎は小児期~20歳代における有症率が10~15%とされ、コモンディジーズの1つだ。診療ガイドラインも約20年前から整備されており、▽抗炎症外用剤の使用▽皮膚バリア機能異常に対する保湿外用剤・スキンケア▽悪化因子の探索と対策――が治療の3本柱となっている。多くの患者は、こうした治療を続けることで、皮膚病変やかゆみをコントロールし、寛解を期待できる。しかし、患者の3分の1は中等症~重症とされ、なかには既存治療への抵抗例が含まれる。患者は、強いかゆみ、集中力の低下、睡眠障害、皮膚の見た目に起因する心理的な負担などに悩まされていることは想像に難くない。免疫抑制剤の内服などの治療法もあるが、副作用の懸念や、患者背景によっては対象外となる場合もある。そうしたアンメ...