医師カバー率 総合トップは第一三共 武田は“ネットのみ”“MR+ネット”で各1位
公開日時 2018/12/12 03:52
マーケティングリサーチサービスを展開する社会情報サービス(通称SSRI)とエムスリーはこのほど、医師2万人を対象とした意識調査で、その43.1%を第一三共がカバーしているとの調査結果を発表した。直近1か月の「医師カバー率」としてまとめたもので、第一三共が総合1位だった。チャネル別にみると、MR訪問を受けたとする医師が21.6%(1位)、インターネットでのみ情報提供を受けたとする医師が7.5%(5位)、MR訪問とネットの両方で情報提供を受けたとする医師が14.0%(2位)――で、MRによる情報活動を軸に据えていることがわかる。
以下の「関連ファイル」に、医師カバー率上位20社の資料を掲載しました。12月12日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります。
調査はエムスリーの会員医師を対象に行った。有効回答数は2万90人。調査期間は18年4月10日~7月末日。405疾患の診療有無や新薬の登場を望む疾患などに加え、53メーカーの直近1か月のMR訪問やネットによる情報提供の有無(=医師カバー率)を調べ、「PatientsMap 2018日本版」としてまとめた。
医師カバー率の総合ランキングの2位以下は、2位が武田薬品(カバー率:42.3%)、3位がアステラス製薬(39.8%)、4位が大塚製薬(39.4%)、5位がMSD(39.1%)、6位がファイザー(35.4%)、7位がエーザイ(32.8%)、8位が小野薬品(31.3%)、9位がグラクソ・スミスクライン(30.3%)、10位がアストラゼネカ(29.0%)――。
僅差の総合2位だった武田薬品は、MR訪問を受けたとする医師(MR訪問のみ)が18.9%で5位、ネットでのみ情報提供を受けたとする医師(ネットでの情報提供のみ)が9.2%で1位、MR訪問とネットの両方で情報提供を受けたとする医師(MR+ネット)は14.2%で1位――。MR活動を中心にしているものの、ネットを用いた活動でより存在感を発揮している状況が垣間見える。
GSKを除く上位10社は「MR訪問のみ」、「MR+ネット」、「ネットでの情報提供のみ」の順にカバー率が低い。一方で、GSKは「MR訪問のみ」が13.2%(14位)だが、「ネットでの情報提供のみ」は9.1%(2位)、「MR+ネット」は8.0%(9位)――で、上位10社のなかで唯一、「ネットのみ」で医師をカバーしている割合が「MR+ネット」を上回った。