アルフレッサHD・18年度第2四半期 医療用薬等卸事業は増収増益 スペシャリティ薬流通好調
公開日時 2018/11/06 03:50
アルフレッサホールディングス(HD)は11月5日、2019年3月期第2四半期(4~9月)決算を発表し、医療用医薬品等卸売事業の業績は、売上高1兆1368億6700万円、前年同期比1.5%増、営業利益172億7700万円、56.6%増だった。
増収増益の理由としては、C型肝炎治療薬やがん免疫療法薬などの抗がん剤の伸長のほか、納入価格の改善など流通改善の取り組み、さらにスペシャリティ薬流通の専門子会社エス・エム・ディが好調で、上期で昨年度年間売上の100億円規模に達したことがある。9月末までの妥結率は93.5.%(金額ベース)で、薬価改定のあった2年前の同期と比べ1.9ポイント下がった。(関連記事)
同事業の通期予想は上方修正し、売上高は当初予想より170億円増の2兆3140億円、1.0%増、営業利益は56億円増の356億円、0.9%増とした。
連結通期業績予想を上方修正 増収増益に
連結業績では、医療用薬のほかセルフメディケーション事業でサプリメント・健康食品、一般用薬の販売増加があった。一方で、調剤薬局などを行う医療関連事業の大幅減益、薬価改定の影響を受けた医薬品等製造事業が減収減益となった。その結果、連結業績としては1.4%の増収、29.8%の増益となった。
通期は、医療用薬等卸売事業の医薬品の売上影響のほか、引き続き「流通改善ガイドラインの徹底」の取り組み、ローコスト経営の努力などで、当初の増収減益予想を、増収増益予想に上方修正した。
【連結業績(前年同期比) 18年度予想(前年同期比)】
売上高 1兆2978億0800万円(1.4%増) 2兆6300億円(1.0%増)←修正前2兆6100億円
営業利益 194億4000万円(35.3%増) 419億円(0.3%増)←修正前356億円
純利益 167億8200万円(29.8%減) 390億円(9.6%増)←修正前330億円