沢井 AZの片頭痛薬ゾーミッグの製造販売承認の承継完了 7月2日から販売
公開日時 2018/06/21 03:50
沢井製薬は6月20日、アストラゼネカ(AZ)から片頭痛治療薬ゾーミッグ錠2.5mgと口腔内崩壊錠のゾーミッグRM2.5mg(一般名:ゾルミトリプタン)の製造販売承認を同日付で承継し、7月2日から沢井が販売を始めると発表した。17年10月に今回の承継に関する契約締結を発表し、18年半ばを目途に承継するとしていた。
ゾーミッグは片頭痛の頭痛発現時の治療を適応とした5-HT1B/1D受容体作動薬。
AZは、▽オンコロジー▽循環器・代謝/消化器▽呼吸器――の3つの疾患領域に注力している。ゾーミッグはCNS領域で、かつ長期収載品ということもあり、英AZ本社が権利移管することを決めた。沢井はこれまで片頭痛の治療薬を扱っておらず、CNS領域の製品ラインナップを拡充する。販路の拡大も期待する。
沢井広報部は本誌取材に、今後も長期収載品を戦略的に引き受けていくのかどうかについて、2018年度薬価制度抜本改革による影響を注視しつつ、「話があれば、検討していきたい」と述べた。
■疾患啓発サイト「頭痛オンライン」を公開
沢井はこの日、同剤の承継完了を受け、疾病啓発サイト「頭痛オンライン」(https://zutsu-online.jp/)を公開した。頭痛に悩む人に頭痛のことを正しく理解してもらい、必要に応じて医療機関を受診する選択肢を持ってもらうことが目的。コンテンツのひとつに「頭痛チェックシート」があり、どのような頭痛なのかを診断でき、診断結果は印刷するなどして主治医にそのまま見せることもできるという。
【おことわり】
沢井製薬より長期収載品の承継品目数に関して申し入れがあり、内容を更新しました。(18年6月25日14時15分)