ファイザー 米・ニューヨークの新本社ビルに移転
公開日時 2018/04/13 03:50
米ファイザーは2022年に本社移転を計画しているが、4月10日、移転先となるThe Spiralビルディングについて20年間のリース契約を締結したと発表した。
The Spiralビルディングは、米不動産企業Tishman Speyerがニューヨーク市マンハッタンの再開発地区ハドソンヤードに建築する65階建ての建物。ファイザーは、15フロアーを占有する予定。
同社のAlbert Bourla COO(最高業務責任者)は、「ファイザーの歴史は、1849年にニューヨークで始まった。我々は、マンハッタンのSpiralに引っ越すことで、またニューヨークに関わりがもてることを誇りに思う」と述べたうえで、「我々は、本社を移転するにあたり、社員のために、マンハッタンという活気ある地区において、皆で一層の協力をし、イノベーションを育てることができる環境となる、近代的かつ最先端技術を備えた本社を(移転先として)探した」とコメントした。
ファイザーのSpiralビルディング移転決定を受けて、ニューヨーク市のAlicia Glen副市長は、「今回の決定は、米国の主要企業のひとつが、ニューヨーク市に本社を置き、数千の雇用を確保するという、また新たな実例となる。我々は、ニューヨークを素晴らしい成長を遂げているライフサイエンス部門のグローバル・リーダーにしようと試みる我々の取り組みの主要パートナーであるファイザーに感謝する」と述べた。なお、ファイザーは、現在の東42番街の本社ビルは売却途上にあるとしている。1961年から入居していた。
ファイザーは今回のリース契約に併せ、ニューヨークの地域慈善団体であるHudson Guildに50万ドルを寄付した。Hudson Guildはニューヨーク市のチェルシー地区やウェストサイド地区の低所得者層に対する慈善活動を行っている。