第一三共 体内機能検査薬ジアグノグリーン、適応追加を公知申請 「血管及び組織の血流評価」で
公開日時 2018/02/23 03:50
第一三共は2月22日、肝機能や循環機能の検査などに用いるジアグノグリーン注射用25mg(一般名:インドシアニングリーン)への「血管及び組織の血流評価」の効能・効果と、その用法・用量の追加について公知申請を行ったと発表した。
同剤は、近赤外光によって蛍光を発する特性があることから、現在、脳神経外科手術時の血流確認などに利用されている。追加申請を行った適応症については、既に英国やドイツなどの欧州で承認されているが、日本では適応外であるとして関係学会から開発要望が厚労省に出され、同省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で公知申請が適当と判断、1月の薬食審医薬品第一部会で公知申請することについて了承を得ていた。その時点で、追加適応症は保険適用されている。
同剤は現在、日本では「肝機能検査、循環機能検査、脳神経外科手術時における脳血管の造影、乳癌・悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同定」の効能・効果で承認されている。