ドローンで災害時医薬品配送 福岡市の協力で試験 MSD、アルフレッサ、エアロセンスの3社
公開日時 2016/11/04 03:50
MSD、アルフレッサ、ドローンによる事業化に取り組むエアロセンスは11月1日、国家戦略特区の福岡市で、同市の協力を得てドローンによる災害時医薬品配送の飛行試験を行ったと発表した。福岡市西区にある海岸から、海を隔てた2.3km先の能古島に届けるというもので、飛行、電波の送受信、積載物の状態に問題はなかったとしている。
3社は4月、ドローンによる医薬品配送事業のモデル構築に連携して取り組むことで合意。MSDによると、4月以降、千葉県内で飛行試験を重ねてきたが、10月24日に初めて自治体の協力を得て、海を隔てた孤立地へ飛行する試験となった。
用いたのは複数の回転翼を持ったマルチコプター型ドローンで、2.3kmを約10分で飛行したという。積載物はダミーで、積載量は開示していない。
今後の計画の詳細は開示していないが、3社は同市の協力を得て様々な状況での飛行試験を行う方針で、2017年度をめどに災害時を想定した実証実験の実施を目指す。