インタラクティブソリューションズ 厚労省のNDBオープンデータをMR活動支援ツールに実装 処方数量の把握に
公開日時 2016/10/24 03:50
インタラクティブソリューションズ(関根潔代表取締役)は10月21日、厚労省が12日に公表した医薬品別の処方数量データを再度集計・データベース化して、同社が提供している営業活動支援ツール「Interactive-Pro」の拡張機能として提供を始めたと発表した。医薬品のクラス別や、都道府県別、性年齢別などで処方数量が表示されるようにし、数量ランキングやグラフ表示もできるようにした。オフライン状態でも利用できる。
同社が今回実装したデータは、厚労省の「第1回NDBオープンデータ」によるもの。このオープンデータは2014年度のレセプトデータ約18億件をもとにしており、医薬品については、▽内服(外来、院内)▽内服(外来、院外)▽内服(入院)▽外用▽注射――ごとに、都道府県別や性年齢別に各医薬品の処方数量データを公開している。医薬品は規格別にまとめ、後発医薬品も入っている。薬価も記載している。
同社が開発したデータベースの名称は「医薬品使用状況の簡易分析データベース」。今回の拡張機能の提供を通じて、「(MRが)より精度の高い提案活動を行うことを目的にしている」という。また、「厚労省のNDBオープンデータをまず実装させた。各企業の要望に応じて表示内容をカスタマイズしていく」ともコメントしている。
Interactive-Proは、MRと医師の面談時などを想定し、タブレット端末上に動画、画像、テキストなどのコンテンツを表示させることができる営業活動支援ツール。実際の面談時に医師がタブレットのタッチパネルを触れることもでき、医師の関心や興味に即した会話を進めることができる。今回の拡張機能はInteractive-Proの導入企業が無償で利用できる。導入企業は現在25社以上、うち製薬企業は20社以上という。