日医工 塩野義からがん領域3製品を承継、7月から販売開始
公開日時 2016/06/09 03:51
日医工は6月8日、塩野義製薬が保有するがん領域3製品6品目について、日医工が7月1日から販売及び情報提供活動することで合意したと発表した。各製品の製造販売承認も数年かけて日医工に承継する。両社のMRが5月から、医療機関に販売会社が変更することなどの案内を始めている。
対象製品は、チオデロンカプセル5mg(一般名:メピチオスタン、効能・効果:乳がんなど)、アクプラ静注用10mg、同50mg、同100mg(ネダプラチン、頭頸部がんなど)、注射用フィルデシン1mg、同3mg(ビンデシン硫酸塩、急性白血病など)――となる。
塩野義は特許期間中の新薬に経営リソースを集中する戦略をとっている。これら長期収載品のライフサイクルを検討した結果、日医工に承継するのが最適と判断した。
日医工は2018年度を最終年度とする現中期経営計画で、バイオシミラーやがん領域に注力することを戦略のひとつに位置付けている。がん領域製品は長期収載品、後発医薬品を問わず製品ラインナップを強化しており、今回はその取り組みの一環となる。日医工では今回の3製品6品目が加わると、がん領域製品を19製品42品目手掛けることになる。「がん領域により一層貢献できるものと考えている」とコメントしている。