優秀なMRは『居場所』づくりがうまい
公開日時 2015/10/31 00:00
コンサナリスト川越満数年前、自宅近くの焼き肉チェーンが葬儀場に変わり、駐車場が介護付き有料老人ホームに変わった。高齢化を肌で実感したが、仕事帰りに老人ホームの横を通り過ぎる度に、複雑な感情が湧き上がった。ひとりの入所者が毎晩、窓から外を眺めていた。彼はどんなことを思い、外を眺めているのか。希望せず、仕方なくこの老人ホームに入所させられたのだろうか。部外者の私には知る由もなかったが、「私の居場所はここではない」という感情が伝わってきた。要介護認定を受けて介護サービスを受けている高齢者は、様々な医療・介護サービスを受けることができるため、居場所をつくってもらいやすい。しかし、意外にも“ひとりぼっち”のリスクが高いのは、比較的元気な高齢者だ。先日講演で訪れた鳥取県では、既存の施設や公共施設等を活用...