ケアネットとマクロミル 医療専門の市場調査行う合弁会社設立 複雑化する調査案件に対応
公開日時 2014/12/17 03:52
医師会員12万人以上を持つケアネットと、ネットリサーチを展開するマクロミルは12月16日、医療分野専門の市場調査事業を行う合弁会社「マクロミルケアネット」を設立すると発表した。合弁会社は年内に設立し、年明けから営業を始める予定。製薬企業が抱える医薬品が近年、生活習慣病薬から専門性の高い医薬品に変わったこともあって、製薬企業が求める調査が年々複雑化・高度化している。このため合弁会社を設立して、そのニーズに応える。
合弁会社では、ケアネットが持つ▽医師リサーチパネル▽医療分野の知見▽専門知識を持つ人材――と、マクロミルの▽営業力▽リサーチスキル――を融合させることで、「より高品質かつスピーディーなリサーチサービスの提供を目指す」としている。ケアネットではこれまでも市場調査を行っているが、リソース面から、積極的な営業活動は行っていなかった。マクロミルは医療従事者を対象とする調査サービスも長年行っているが、自社で医師パネルを持っておらず、合弁会社を通じて医師調査がしやすくなるメリットがある。
出資比率はマクロミルが51%、ケアネットが49%。代表取締役会長に関口暢康氏(マクロミルエグゼクティブマネジャー)が、代表取締役社長に諸橋吉郎氏(ケアネット取締役)が就任する。資本金は1億円。ケアネットは調査部門を合弁会社に移し、同部門所属の社員が合弁会社に出向する。