MRの資質とマナーを向上させるプロセス
公開日時 2014/05/31 00:00
コンサナリスト川越満アドラー心理学を対話形式でわかりやすく紹介した書籍『嫌われる勇気』がベストセラーになっている。同書には「あなたが変われないでいるのは、自らに対して『変わらない』という決心をくだしているから」と書かれている。アドラー心理学的にMRの資質とマナーに関する議論がこの20年間で一ミリも進まない理由を語れば、製薬企業が「変わらない」ことを決心しているからだろう。しかし、変わらない(現状維持を続ける)ことは、ノブレス・オブリージュの精神に反する。製薬企業が「強い者が弱い者を助ける」ビジネスモデルに変革しなければ、患者、医療従事者、そして働くMRも不幸になるばかりだ。タシグナの臨床研究「SIGN」問題のように、“優秀なMR”が暴走するリスクを、すべての製薬企業が抱えているということを、...