アステラスと第一三共 約80万の化合物ライブラリー相互利用へ 新薬創出目指す
公開日時 2014/03/20 03:52
アステラス製薬と第一三共は3月19日、それぞれが保有する化合物ライブラリーから両社合わせて約80万化合物の相互利用を行う契約を締結したと発表した。提携の狙いについて両社は「異なるライブラリーの活用によって新薬創出への可能性が高まる」としている。大規模な化合物ライブラリーの相互利用は国内初となる。
提携期間は4月1日からの3年間で、この間に新薬候補化合物が得られた場合、契約条件に基づき研究、開発、商業化を行うことが可能となる。両社は「一製薬企業という枠を超え、両社が保有する資産・英知を有効に活用し、自社の強みを活かしながらオープンイノベーションを加速し、革新的な医薬品を提供することを目指します」とコメントしている。
近年、新薬創出のハードルが上がっているが、アステラスは昨年、研究体制の再編を行った。その中で、外部資源の活用を推進しており、同社は今回の提携もその一環であると説明している。