小野薬品 肝細胞がん治療用ワクチンの国内フェーズ1開始へ
公開日時 2013/12/10 03:50
小野薬品は12月9日、がん治療のバイオベンチャーであるオンコセラピー・サイエンスから導入した肝細胞がん治療用ワクチン「ONO-7268MX2」の国内フェーズ1の治験届を提出したと発表した。外科切除のほか、化学療法など標準療法に対し十分な効果がないなどの患者を対象に安全性、免疫反応を検討するフェーズ1を開始することになる。
同剤は、免疫を誘導する複数のたんぱく質の断片(ペプチド)を投与して、肝細胞がんに特異的な細胞傷害性T細胞を誘導することで、腫瘍を攻撃させるペプチドカクテルワクチン。
12年には肝細胞がんワクチンとしてMX1の臨床開発着手の発表がされているが、MX2とはペプチドの種類などが異なるという。